公認会計士試験合格者の方々へ
はじめまして。清友監査法人の北林と申します。
今日は論文式試験の合格発表日です。合格された皆さん本当におめでとうございます。
私事で恐縮ですが、合格発表で自分の受験番号を見つけた時のことを思い返してみますと、会計士としてのスタート地点に立てた大きい喜び、日々の辛い勉強から解放された大きな安堵感などと同時に、少なからず不安も感じたことを覚えています。
論文式試験の合格者の合格者平均年齢は若年化の一途をたどっており、今年の合格者平均年齢は24.4歳だそうです。
しかし、中には「人生一発逆転を」であるとか「受験勉強苦節○年」といった、様々な人生経験を積んでこられた方々もおられると思います。
私がまさにこのケースで、合格したのは2017年、44歳の時でした。
前述の合格時発表に感じた不安は、まさにこの年齢から来るものでした。
~監査法人に入ると、組織人としてすべてがまた一からのスタートになり、自分よりも年下の上司からの命令を受けることになる。自分はその状況を受け入れることができるのだろうか(自分のこれまでの価値観では受け入れられないかもしれない)~と。
前回・前々回のコラムでは今年入所の若い二人が就職活動のアドバイスをさせていただいています。
そこで、今回はこの場をお借りして、人生経験を積んできた?私が、かつての私と同じような不安を持っている方々へのエールを送らせていただきたいと思います。
結論から申しますと、「年齢に関する心配は不要です!」
公認会計士の仕事は論文式試験に合格してからがスタートであり、そこから様々な経験を積んで知識の引き出しを増やしていかなければならないことは皆さんご存知かと思います。
この点において、先輩会計士の知識・経験(引き出しの多さ)を間近で見ていると、法人内外を問わずこの職業に年齢など関係ないことなのだとすぐに気付くのです。
監査で私たちが伺う会社の経理担当の方々は、いわば経理のプロです。簿記のテキストに載っているような会計処理は先刻ご承知で、先方が会計士に真に求めておられるのは、それぞれの会社で直面しておられる課題に対するコミュニケーション能力なのだと日々実感しています。
例えば、最近では収益認識など新しい会計基準をそれぞれの会社の業態に当てはめてどのように適用させていくか、といったことなどが挙げられるでしょうか。
そして特に、こういったマネジメント能力も含めた経験的知識が必要とされる場面で、先輩会計士と自分との力量の差を感じさせられるのです。
ですので、その分自分が達成していくべき目標が身近で明確になりますし、そこに年齢は関係なく、先輩会計士を同じ職業人として素直に尊敬できるのだと思います。
当時の私と同じような不安を抱えておられる方々、安心してこの仕事のスタートを切ってください。そして、これからの自分の成長を楽しみましょう!
私は当法人のリクルート動画にも出させていただいています。このことは、当法人の採用基準に年齢要件はない、ということを明確に示しています!
皆さんと一緒に仕事させていただくことを楽しみにしております。
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