清友監査法人 SEIYU AUDIT CORP.

COLUMNコラム

京都らしさ

清友監査法人の本部がある京都は、言わずと知れた日本の古都です。
当法人は、地域経済への貢献を目指して京都で最初に設立された監査法人でありますので、今回は千年の都と呼ばれる京都の歴史の中で醸成された「京都らしさ」について考えてみようと思います。

まずは、住所に関する「京都らしさ」です。
当法人のホームページに掲載されている住所は「京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町254番地WEST18」です。一方で、郵便を送る場合には「京都市中京区烏丸通六角WEST18」という住所でも届きます。
ちなみに、タクシーで事務所に向かうときは「烏丸六角までお願いします」とは言いますが、「堂之前町までお願いします」と言う事はありません。

今の住所体系ができたのは、明治に入ってからですが、その前から京都の「通り」は存在しており、住所の替わりに使われていたと考えられています。六角通の名前は、六角堂があることに由来していますが、六角堂の建立は587年といわれますので、平安時代には事務所の周囲は「六角堂さん」と言われていたことは想像できます。

「烏丸通六角」とは烏丸通と六角通の交差点を指します。京都は碁盤の目といわれ、整然と碁盤目の様に東西南北に道が走っています。京都市内には、同じ町名が複数存在しているため、「通り名」を書かなければ、住所の特定ができない場合があります。
「六角堂の周辺=堂之前町」となったとしても、「町名」ではなく「通り名」で住所を伝えることで、コミュニケーションがうまくいくのは面白いと思いませんか?

次に、師走の京都らしいニュースといえば花街の「事始め」ではないでしょうか。
12月の中旬に、祇園などの花街に所属する舞妓さんや芸妓さんが普段からお世話になっている踊りの先生やお茶屋さんに1年間のお礼と新年の挨拶をして一足早く新年の準備をするというものです。
毎年その様子がメディアで取り上げられるのを見るたびに「今年ももうすぐ終わりだなぁ~」と感じます。

人それぞれ京都らしさの感じ方は違うと思いますが、長い歴史の中で自然発生的に生まれた考えを生活に取り込んであるところが「京都らしさ」ではないかと考えています。ここでご紹介した以外にも数多くの「京都らしさ」がありますので、ぜひ探してみてください。

最後になりますが、今年1年、皆様には大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

清友監査法人 浅野